天然アロマオイルのお話し
- ■香りのタイプは7種類
- アロマオイル(精油)の香りには特徴があり、大きく7つのタイプに分類されます。
- オイルをブレンドする際、同じタイプの香りだと好相性です。
- 香りはもちろん、それぞれ効能も違います。ここでは代表的なオイルをご紹介します。
かんきつ系
主にかんきつ系の果物をベースにした香りです。
気分を明るく前向きにしてくれる作用があり、
リフレッシュ効果が高いので、緊張とストレスを
和らげます。
*オレンジスイート
甘く爽やかな心地よい柑橘の香りが、憂うつな気持ちを前向きに
してくれます。
かんきつ系のアロマオイルには光感作用があるので、使用後には
太陽光に当たらないよう注意しましょう。
身体:健胃、消毒、整腸
おなかの張りをやわらげます。
下痢や便秘の改善、胸やけ、胃痛の緩和、食欲増進など
消化器系に効果的です。
心 :催眠、鎮静、緊張緩和
ストレスがたまっている時、緊張が相次ぐ時に良いです。
気分を明るく、心をスッと軽くします。
肌 :クレンジング、乾燥肌
*レモン
フレッシュな香りで気分転換させ、思考回路をすっきりクリアに
してくれます。
身体:殺菌、鎮静、強壮、消化器系強壮、血行促進
肝臓と胆のうの強壮作用があります。
血液の流れをよくし、静脈瘤や痔にも効果的。
心 :神経刺激
パニックを起こしたり、ぼんやりする時、精神疲労を緩和し、
思考をリフレッシュされます。
集中力や記憶力をアップさせる効果があります。
肌 :殺菌、鎮静、収れん、角質除去、皮膚軟化、脂性肌
角質除去や肌を引き締めるので、アンチエイジングに
効果的です。
セルライト防止やニキビケア、爪のお手入れ、水虫ケアにも
お勧めです。
その他 :殺菌
殺菌効果が高いので、室内の浄化や感染症の予防に良く、
掃除の際に使うのも良い言われています。
*グレープフルーツ
フレッシュでさわやかな香りが沈んだ気分をアップしてくれます。
身体:殺菌、消化促進、消毒、利尿
消化器系、肝臓の強壮剤。
またリンパの流れを良くし、利尿作用も高いので身体の
むくみを解消します。
食欲を抑える効果がある香りはダイエットにも有効です。
心 :抗うつ、無気力の改善
落ち込んだ気持ちを明るく元気にしてくれます。
嫉妬心や敵意など負の感情に傾いた心をときほぐす
効果もあります。
肌 :殺菌、収れん
さっぱりした使用感で肌を引き締めるのに効果的です。
ニキビケアにもおススメです。
ハーブ系
ハーブの花や葉から抽出される、ハーブや薬草を
イメージさせるような、スッキリ系の香りです。
呼吸器系に作用するものが多く、また、気持ちを
シャキッとさせる効果があります。
*ペパーミント
爽やかでスーッとする清涼感あふれる、刺激が強い香りです。
おなじみのペパーミント、スペアミント、クールミントの他にも数多くの
品種があり、ガムは勿論ハーブティーの他、料理や製菓、入浴剤や
制汗商品などにも使われています。
身体:駆風、刺激、胆汁促進、鎮けい、皮膚の冷却、血行促進
吐き気の緩和や消化不良、下痢・便秘の改善など消化器系に
作用します。
つわりの不快感、頭痛やめまいの緩和に効果があります。
デオドラント効果があるので、口臭予防にも効果的です。
心 :鎮静、リフレッシュ
リフレッシュ効果やリラックス効果があり、緊張状態を緩和し
あがり症を落ち着かせ気持ちをスッキリさせます。
集中力や記憶力をアップさせる効果があります。
肌 :鎮静、殺菌、冷却、皮膚軟化、脂性肌
日焼け跡のケア、脂性の肌や髪のお手入れに良く、
虫除けにもお勧めです。
入浴時に使用すると、お風呂上がりにひんやりした感じがして
スッキリします。
その他 :殺菌、防腐
お弁当やお菓子に添えるといたみにくくなったり、
掃除に使うのも良い言われています。
*ローズマリー
細長く肉厚の葉で、森林のようなスッキリした香り。
古代ローマ時代より老化防止の薬として用いられたように
若返りなどの美容のハーブですが、お料理でも重宝します。
料理の臭み消しや、風味つけに重宝します。
身体:去たん、収れん、鎮けい、鎮痛
筋肉痛や肩こり、腰痛、神経痛などの痛みを緩和します。
風邪や気管支炎等の呼吸器系にもお勧めです。
心 :神経刺激、集中力向上
強い香りで神経を刺激して、頭をクリアにし記憶力や集中力を
高める効果があります。
肌 :収れん、酸化防止、殺菌
脂性の頭皮や肌のお手入れに良く、抜け毛予防にも
おススメです。
お肌の新陳代謝を高めたり収れん(引き締め)効果も
期待できます。
樹脂系
木の樹脂や樹液から採れる、重厚で甘い独特な
心癒される香りです。
粘度が高く保湿力があり、少量でも香りが長続き
するのが特徴です。
*フランキンセンス
ややスモーキーで、ほのかにレモンが香るグリーン系の
落ち着いた気品のある香り。
キリスト生誕時に捧げられた香りとして有名です。
古代エジプトにおいては、ミイラ作りで防腐剤として使われたり、
宗教的な儀式や瞑想に利用されていたそうです。
身体:去たん、抗炎症、癒傷、細胞成長促進
呼吸器系に作用するので、気管支炎を緩和し、肺を浄化する
など、深い呼吸を促します。
心 :抗うつ、鎮静
不安感、恐怖感、緊張感を和らげ、イライラやパニックを鎮め
心に平穏をもたらします。
憂鬱な気持ちや、孤独感、寂しさを癒やす効果もあります。
肌 :細胞成長促進、アンチエイジング
若返りの精油と呼ばれるほど、加齢肌のケアに適しています。
皮膚細胞の再生を促進して、しわやたるみを改善する作用が
期待できます。肌の乾燥を防ぎ、ハリや潤いを蘇らせます。
スパイス系
食欲が刺激されるようなスパイシーな香りで、
抽出部位は実や葉な様々です。
身体を温めたり、やる気や元気を引き出します。
刺激が強いものが多く、お肌に使用する際には
注意が必要です。
*シナモン
和名で肉桂(ニッキ)」。八橋やアップルパイなどのお菓子や
飲み物の香りづけでよく使われるおなじみの香りです。
スパイシーでありながら甘く、ほんのりほろ苦さを感じる
深みのある独特な刺激の香りです。
身体:血行促進、鎮静、消化器系強壮、刺激、駆風
身体の不調全般に作用すると言われ、痛みも和らげる
作用があります。
血行不良や冷え症の改善に作用し、食欲不振の時には
食欲を刺激してくれます。
心 :
リフレッシュ効果があるので、無気力になった心に
やる気やパワーを与えてくれます。
肌 :
イボを取り除いたり、水虫のケアにも良いとされます。
*ジンジャー
和名で「生姜」。和食では、そうめんや刺身の薬味に使われる
日本人にはおなじみのシャープで刺激的な香りです。
抗菌作用が強く、皮膚や粘膜を刺激する恐れがあるため、
敏感肌の方には注意が必要です。
身体:血行促進、抗菌・抗炎症、食欲増進、消化器強壮、整腸
呼吸器炎症、抗リウマチ
関節痛やリウマチ、腰痛などの身体の痛みを緩和する
作用があります。
胃液分泌の促進作用があるので、食欲増進効果や、
消化器系全般に作用するので、二日酔いや乗り物酔い、
吐き気などの不快感緩和にも役立ちます。
身体を温めたり、生理不順にも効果的です。
心 :神経刺激
沈んだ気持を高揚させ、モチベーションをアップさせたり
やる気や元気を取り戻してくれます。
肌 :血行促進、抗菌・抗炎症
しもやけのケアに役立ちます。
フローラル系
お花から抽出した精油です。
甘く華やかでフェミニンな香りです。
女性に人気があります。
長持ちする香りが多く、色々な用途で使われます。
*ゼラニウム
種類が多く、香りも微妙に違いますが、ほのかに甘く透明感のある
優しい香りで、香水や石けんにも良く利用されています。
心と体のバランスを整えてくれる作用があります。
身体:強壮、抗炎症、抗真菌、利尿
女性ホルモンのバランスを整えます。
ホルモンバランスを整えるので、更年期障害の緩和や
PMS(月経前症候群)に効果的です。
利尿効果があるので、身体のむくみを解消します。
効能の性質上、妊娠中方へのの使用は避けます。
心 :抗うつ作用
イライラやストレスを鎮めてゆったりとリラックスさせつつ、
明るく元気にしてくれます。
肌 :殺菌、抗炎症、抗真菌、収れん
アンチエイジング、ニキビケアに効果的です。
セルライト予防や水虫の治療にも効果があります。
その他 :殺菌、殺虫
お部屋の芳香に使用すると虫除けにもなります。
*ラベンダー
美しい花とその爽やかな甘い香りはとても人気が高く、お茶や
ポプリの他、化粧品、入浴剤、リンスや芳香剤等々活用シーンが
広い万能精油です。香りには鎮静作用があります。
身体:
筋肉痛、神経痛、頭痛、腹痛、生理痛などの痛みを
和らげるほか、心拍数や血圧を下げる働きもあります。
心 :
精神をリラックスさせる働きがあり、うつ気味な心を癒し、
怒りやイライラを鎮めてくれます。
肌 :
皮膚細胞の活性化を助け、日焼け跡やニキビ、湿疹などに
効果的です。
また、切り傷ややけどにも使え、脱毛症にも有効です。
*カモミール・ローマン
白く可憐な花で、ギリシャ語で「大地のリンゴ」を意味する通り、
甘いりんごを思わせるフルーティな香りです。
周辺に生える植物を元気にするため「植物の医師」とも呼ばれ、
「女性と子供の精油」と言われるほど広く安心して使えます。
身体:強壮、抗炎症、抗けいれん
PMS(月経前症候群)や更年期のトラブル、生理痛など
婦人科全般に効果的です。
鎮静・鎮痛作用があるので、痛み全般に効きます。
心 :催眠、鎮静
不安、緊張、怒り、恐怖などで高ぶっている神経や
動揺を鎮めます。子供のかんしゃく、不眠症にも有効です。
肌 :抗炎症
じんましんや湿疹などのアレルギー症状を緩和したり
乾燥、かゆみにも効果があります。
また、肌や髪の弾力性も高める効果があります。
*ネロり
大量のオレンジの花から僅かしか採れない高価な精油です。
フローラルなやや濃厚な香りで、ストレスを軽減します。
美肌効果も抜群です。
身体:抗炎症、抗菌、細胞成長促進
ストレスによる消化器系のトラブルに良く作用します。
心 :抗うつ、鎮静
不安感や心配、緊張などを和らげ、リラックスさせる効果が
あり、幸福感で満たします。
肌 :抗炎症、抗菌
敏感肌のお手入れやアンチエイジングにも
おすすめです。妊娠線の予防にも効果があります。
樹木系
森林をイメージするような爽やかな香りです。
樹木の皮、枝、葉などから抽出されたオイルです。
ストレス解消効果によりリフレッシュ出来ます。
*ジュ二パー
1660年にオランダ人医師がジュニパーの利尿効果を期待して
作った薬用酒が「ジン」の始まりで、ジュニパーはこの「ジン」の
香りとして有名なハーブです。
高い浄化作用が有名で空気清浄に用いられます。
妊娠中の方やお子様、腎臓疾患のある方はご利用を避けましょう。
身体:浄化・殺菌、利尿、発汗、代謝改善、肥満改善
抗リウマチ、血行促進、食欲適正化、消化器強壮
身体の毒素を排出する作用で足などのむくみ解消や
二日酔いに効果的です。
また、セルライト予防にも効果的です。
心 :リフレッシュ
頭をスッキリさせ、意欲や集中力を増す効果があります。
肌 :殺菌作用、収れん、皮脂バランス調整
ニキビや脂性肌などのスキンケアに適しています。
*ティートリー
殺菌・消毒の作用に優れていて、オーストラリアの先住民が
感染症の傷を治すのに用いるハーブです。
身体:免疫促進、抗ウィルス、抗菌、抗真菌、去たん
呼吸器系全般に良く作用するので、気管支炎、鼻炎、
せき、のどの痛みなどを軽減します。
免疫力を高め、感染症を予防します。
心 :リフレッシュ
落ち込んで沈んだ心をリフレッシュさせます。
肌 :抗ウィルス、抗菌、抗真菌
水虫、ヘルペス、いぼやニキビケアに作用し、
日焼けによる炎症や化膿止めにも利用されます。
*ユーカリ
ユーカリにはたくさんの種類がありますが、いずれも爽やかで
清潔感があり、すっきりとしたクリアーな香りです。
殺菌力が有名で、特に呼吸器系に良く作用します。
ユーカリの種類によっては、妊娠中の方や赤ちゃんへの使用を
避けましょう。
身体:去たん、抗ウィルス、抗菌、抗真菌、殺菌、鎮静
のどの痛みやせきを抑え、風邪や花粉症による鼻づまりを
スッキリさせる効果があります。
心 :リフレッシュ、鎮静
気分を落ち着かせ、集中力をアップさせます。
やる気を起こさせ、エネルギーをくれる作用もあります。
肌 :抗ウィルス、抗菌、抗真菌、殺菌
ニキビケアに良く、虫除け効果もあります。
その他 :殺菌、デオドラント
消臭抗菌効果にとても優れているので、空気清浄用として
ルームスプレーに利用したり、洗濯に利用すると効果的です。
また、雑巾がけの水に混ぜて使用すると、除菌効果や
防ダニ効果も期待できます。
エキゾチック系
異国情緒あふれる、個性的な香りが特徴です。
不安な気持ちや動揺をやわらげます。
*イランイラン
とても濃厚で甘く独特な香りは、フローラルでセクシーです。
割と好き嫌いがはっきり別れる香りですが、好む人は病みつきに
なるようです。また、男性より女性に好まれる傾向があります。
使いすぎると頭痛や吐き気を起こしたりするので要注意。
身体:血圧降下、抗炎症、通経、強壮、消毒
鎮静作用によって、月経痛等の痛みの緩和や高血圧の改善
(血圧降下)に作用します。
ホルモンバランスを整える効果があるので、更年期障害や
月経不順などの婦人病にも良いようです。
生殖器系にも有効で、EDや冷感症といった性的障害にも
効果が期待されます。
催淫特性によってベッドルームの雰囲気作りにも役立ちます。
心 :抗うつ、催淫、鎮静、リラックス、催眠
アドレナリンの分泌を抑制し心拍数を下げる作用があるので
怒りっぽい人、ヒステリックな人に対しては、心穏やかにし
感情をコントロールして呼吸を整えてくれます。
また、官能的な香りは、緊張を解きほぐし、気持ちを高揚させ
異性を引き付ける効果があると言われます。
肌 :皮脂分泌の調整、アンチエイジング
乾燥肌・脂性肌などお肌に悩みを持つ方におススメです。
ニキビケア、ヘアケアにも効果的です。
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